日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が、8日付のイタリア紙『レプブリカ』ボローニャ版のインタビューに応じ、2022年カタール・ワールドカップの出場国からオファーの打診があったことを明かした。
過去にセリエAのビッグクラブの指揮官を歴任し、1998-99シーズンに指揮を執ったミランでは就任1年目にしてスクデットを獲得する快挙を達成したザック氏。その後、2010年から4年間にわたって日本代表監督を務め、2011年カタール・アジアカップ優勝を果たしたほか、2014年ブラジル・ワールドカップ(W杯)へとチームを導いた。
日本代表監督を退任した後は、中国やUAEなどアジアを舞台に活動を続けたが、開催国の指揮官として臨んだ2019年UAEアジアカップを最後に第一線から退くと、69歳のザック氏は現在、故郷の海沿いの街チェゼナーティコで穏やかに暮らしている。
「飽きることなんてない。昨年は、FIFAに招待されてチームや選手のスタッツを学びに行き、素晴らしい経験だったよ。カルチョ関係で飛び回っていない時は、息子の経営するこの店にいる。息子はミラノにも出店したんだよ」
表舞台から離れているザック氏だが、8年前に日本代表監督としてW杯を経験したイタリア人指揮官は、今年11月にカタールで開催される4年に1度のサッカーの祭典に、指揮官として参戦するチャンスがあった。
「カタールW杯の出場国から最近、オファーがあったというのは本当かって? ああ、そうだ。断ったのかって? その通りだ。なぜって? 指導をするためには、すべての条件を満たす必要がある。さもなければ、ロッカールームの内外で戦わなければならなくなる。私は69歳。自分の戦いはすでに経験済みだ。それに優勝したことだってある」
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